tsugubooks移転(?)のお知らせ

こんにちは、欅の音terrace 2階入居者のtsugubooksです。
この度はお知らせがあり、ナリ間ノワブログに書かせてもらっています。

早速ですが、
私tsugubooksは、4月末に欅の音terraceを卒業します。

最終OPEN日は2022/4/17(日)で、
みなさんと「週末本屋」でお会いできる機会は、あと4回です。

2019年6月。木箱と板を組み合わせて作った本棚が懐かしい。

 

2018年11月に欅の音terraceに出会い、ここしかない!とすぐに申し込んだわけですが、
勢いで書き上げた当時の入居審査書類には、次のように書いていました。

【今後への想い】(抜粋)
欅の音テラスに住むことができた場合、
「新しい本に出会いたい人」「誰かと話したい人」
「まちとどう関われば良いかわからないけど、関わりたいとひそかに願う人」
「おうちに帰るまでに寄り道したい人」「本を自分のペースで読みたい人」が立ち寄れるような、そんなスペースをつくりたいと考えています。(略)
“このまちに、自分と同じ本を好きな人がいるなんて嬉しい”
“まだ知らない本がある!”
“地域とどうつながればいいかわからなかったけど、本をきっかけに 近所の人と知り合えた”
そういう声が生まれるような取り組みを、行っていきたいです。

 

どうでしょうか。
週末本屋tsugubooksは、そんな場所になれていたでしょうか。
みなさんにとって、どんな場所でしたか。
新たな本や人との出会いが、あったでしょうか。

「数で数えたら、実際のところ、そう何回もお訪ねしたわけではないのかも知れません。
しかし、tsugubooksさんは私たちの生活の一部でした。」
と書いてくださった方がいます。

たまにしか開かない、コロナ禍では4ヶ月休んだりもした場所なのに。
うれしい。泣く。
と同時に、私にとってもみなさんが生活の一部だったなぁとしみじみ思いました。
この場所は、私の自宅の一部ではありますが、私だけがつくった場所ではないからです。

部屋を掃除して、本を並べて、ドアを開けて、待つ。
なかなか人が来なくても、ひとり静かに待つ。
そのうち、誰かが「こんにちは」と来てくださって、本を選び始める。
その光景にうれしくなりつつ、本登録作業等を続ける。
出ていかれる。静かな時間が続く。
またいらっしゃいませとお迎えする。
試し読みしたりしながら、本を選ぶ。静かな時間。
お会計。たまに言葉を交わす。

こうやって、みなさんが一緒につくってくださった場所です。
「足を運んでくださる誰か」がいるこの場所は、私にとっても生活の一部でした。

2019年10月のマルシェの様子。小さな古本市と、生演奏、おいしいもの。秋をたっぷり感じられる一日となりました。

 

入居当時の気持ちが変わったわけではないですし、
やりきれたから卒業!というわけでもありません。
この場所でやりたいこと、まだまだあります。
この場所でみなさんにお届けしたい本、まだまだあります。

しかしながら、コロナがあり、環境に様々な変化もあり…
安心して暮らしながら、本の活動を細く長く続けるために、引っ越すことを決めました。
(変化=ここでは本題ではないので省略。直接訊いていただければ。)

今後も「本をお届けする活動」自体は、もちろん続けます。
5月からは、主に東京の東側で、間借り本屋をしたり、古本市のお手伝いをしたり、します。
住み開き本屋は、一旦おやすみです。
(次は固定店舗がないので、この投稿のタイトルは「移転(?)」としてるのです。)

欅でも活躍してくれた文庫トランク。今後はこの子と一緒に、出店にいくぞー。

 

書きたいこと、話したいことは、たくさんあります。
でも、なんだかまだまとまる気がしないので、もう最後にしたいと思います。

畑の行き帰りに寄ってくださっていたご夫婦、
挨拶以外の会話をしたことがないまま、2年間定期的に来てくださっている男性の方、
お会計のときに最近読んだ面白い本を必ず教えてくださるご近所さん。

お子さんが1階の教室で授業を受けている間に欅図書室の本を読破したよ!というお母さん、
建物見学に来て、自分のやりたいことを話してくれた学生さんたち、
SNSで知って遠くから足を運んでくださったみなさま。

それから、
マルシェのゲスト出演を機に仲良くしてくださった出店者さんたち、
「がんばれがんばれ、でも無理なくね」と声をかけ続けてくださった大家さん&建築&不動産チーム、
何をするにも腰が重く遅い私を見捨てず最後まで励まし引っ張ってくれた欅の仲間たち。

まだまだいろんな人の顔が出てくるけれど。

みなさんが、わたしを、「本屋」に、「練馬の住人」に、してくれました。
本当に、ありがとうございました。

練馬で、欅の音terraceで、家をひらいて、本を並べて、本当によかった。
心からそう思います。

 

あぁ寂しい。寂しいです。
でも、きっとまたいつかお会いする機会があるはずです。うん。

 

ありがとうございました。
また、本のある場所でお会いしましょう。

2022/4/8(金)
欅の音terrace2階 tsugubooks店主
https://tsugubooks.jp/

*追伸1
あと4回OPEN日があります。ぜひ最後に遊びにいらしてください。
4月9日(土)10日(日)16日(土)17日(日)※最終日
移転前にも関わらず、今週も次々新しい本が届いています。
このままだと荷物が多すぎて引っ越せないので、ガレージセールもやります!
ちっちゃなコーヒーミルとかかわいいお鍋とかレアなスタバグッズとか、見にきてください!

*追伸2
練馬のみなさん。
練馬駅前のブックファーストは小さいけれど、おもしろい本がたくさん並んでいます。
江古田には、想いを持った古本屋さんも、他の店舗とは一味違うブックオフも、あります。
ぜひ、本と出会い続けてください。